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雑記

家路へと急ぎ自転車に乗る。夕方の雨予報は外れ、綺麗な夕焼け空が広がっていた。つい数時間前までひどく雨を降らせていた雲は遠くの山の稜線に追いやられていた。
国道沿いを帰るルートを変更し、田んぼの用水路脇の道を進むことにした。
あっという間に秋の空気。もう行ってしまうのかい夏。
過ごしやすい気温になったのを見計らってトンボが悠々と飛んでいる。
自転車を漕ぎながら私の指に止まれと人差し指を突き出す。
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弾性包帯を使った木型(足型)への材料の巻き付けは難しい。
今日初めて行う作業を上司に教えてもらう。熱をたくさんかけた材料は素手で触ると火傷しそう。
不意に上司が作業を離れ室内のラジオの音量を上げた。
「答え何か分かった?」
はてなんのことやら。夢中で包帯を巻きつけていた私には何も聞こえていない。どうやらラジオで流れるクイズの答えを考えていたそう。
十数年もこの仕事を続けていたら、ラジオ片耳に人に仕事を教えるという離れ技が習得できるのか、感心した。
私も作業の合間に考え事をすることがある。
今日なんかは学生時代を思い出していた。
近くの席の友達が消しゴムを落とした時に、我先にと一番に拾う勝負、音楽室の前からスタートしてチャイムが鳴り終わるまでに着席する競争、授業中なのにYouTubeを起動してGreen Dayを聴かせてきた先生。
大抵無駄なことを考える時は小さなミスが多い。集中集中。
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NHK課金勢の私は大体一日一本ドキュメンタリーや特番を見る。
今回は四国を題材にした番組を探し、上記の番組を見た。
人の多いところは苦手、自然が好きとなると恋人とのデートはもっぱら山や川になるが、まさに私たちのデート道そのものだった。ガードレールなし、カーブミラーなし、対向車とすれ違えないのは当たり前。一歩間違えば死ぬみたいな道路。
かつては集落に住む人々の生活道として賑わっていたであろう道は、薄暗く枯葉が積もり、大きな石が転がっていたりと荒廃している箇所もある。日本の原風景と称し、映し出される景色はどこか寂しさが漂っていた。そろそろ山に帰ってもいいのじゃないか私たちは。
にしても最近はこんな山奥まで綺麗な道路やトンネルが整備されているのかと感心させられることも多い。私が必死こいて収めた税金はここに流れて行ったのかと納得してしまいそうなほど。使われなくなった道を横目にスルスルと滑るように走れる道路は車が喜ぶね。
そんな車も最近手放したので、今度はカブなんかに乗りたいな。
そしたら細い山道も走れる。
今日の月を見逃したら後悔しますよ。おやすみ。