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本気で探した曲

日曜美術館を見る。
朝風呂をすまして出かける準備をしながら画面の中の絵画に見惚れてしまった。真っ暗闇にぼうっと浮かぶ月の絵。いつか見た月と同じような美しさだった。
そうだそうだ。私の見た月はこれだ!
綺麗な月を見て現物を残そうと写真に収めるも、肉眼で見る月とはどこか違って見える現象、わかりますか?目の前の現実は機械を通して妙なフィルターがかかり、ただの写真になってしまう。
野十郎が描いた月は私がかつて見た月そのものだと思った。
川瀬巴水の月の絵に惹きつけられる感覚と似ている。知らない風景を見てどこか懐かしくなるような、私の記憶の中にある音や匂いまでもが想起されてくる。彼らの写実の表現、私が自然の美しさを目の当たりにした時に感じる感動をそのまま絵にしたものだと思った。
番組の終盤で紹介された絵は、目を閉じた後に見える太陽の残像を描いたものだった。自分だけが見ていると思っていた景色を絵として具現化し、温かさや儚さを感じさせる雰囲気に心が動かされた。
この絵ととともに番組終盤で使用されていたBGMに私はひと聞き惚れをした。すかさずShazamを起動して曲を探してもらったが
(曲は見つかりませんでした)との返答。
私の執念を見せつけてやろう。あやふやに暗記したメロディをふんふんと口ずさみ、Shazamにもう一度聞かせた。(曲は見つかりませんでした)
私の歌声は認識してくれないよう。
私と同じようにBGMを探った人はいないかとSNSで検索するも見つからない。
あ、そうだ。NHKはアーカイブ配信があるじゃないか。
アーカイブ映像からもう一度Shazamに聞かせた。
執念の一曲が見つかった。みんなもどうぞ。
今回焦点が当てられた髙島野十郎の絵をより一層素敵なものにしてくれるそんな曲。これ聞くと目の前の私の生活が一気に美しく、儚く思えるくらいすてき!
歌っている方がどんな人だろうと「Miu Sakamoto」で検索すると、日曜美術館で司会を務めている方だと分かった。びっくりしてアーカイブをもう一度見直した。
坂本美雨オフィシャルサイトwww.miuskmt.comそして「さかもとみうのディアフレンズ」という単語をこの数ヶ月よく耳にすることを思い出す。もしやと思い調べると、これもまたやはり同一人物でラジオパーソナリティを務められていた。
私の職場では作業場でずっとラジオが流れていて、今では自然と生活の一部のようになっている。名前を知らなくとも惹きつけられる魅力のある声には敏感になっているのかもしれない。ラジオ、テレビ番組、音楽と全てが繋がった気がして一人ワクワクした。
これからも気になった音楽、本、場所、人、ある種の執念を持って選択していこうと思う。また良いものが見つかったら共有します。
髙島野十郎の世界 | 福岡県立バーチャル美術館virtualmuseum.fukuoka-kenbi.jp